2014年12月26日

『ワンコの福島応援旅ムービー2013-2014〜いわき市 豊間・薄磯・四倉を訪ねて』

東京から観光で福島を応援する
ワンコの福島応援旅ムービー2013-2014
「いわき市〜豊間・薄磯・四倉を訪ねて」


第3作『朝日が昇る街、四倉』

(PCの方は再生ボタン、携帯の方は作品タイトルをクリック)

国道6号が海に近づく辺り、広々とした砂浜の向こうに少し遠く海が見え、海沿いに街並みが発達した四倉は、境川の河口の北側に二つの港を持ち、その港があまり大きくないためか、大規模な開発の手が及ぶことなく、のどかな港町が活気をともなったまま、今に残っている。そんな印象の街でした。2014年の春にこの街を訪れた時、東日本大震災の津波で被害を受けたいわき市の他の沿岸部とくらべると、海沿いに街並みがよく残っていて、目をこらして見なければ津波の傷跡がほとんど分からないほど復興した様子に驚きを覚えました。そこに至るまでにどれだけの苦労があったのか。それを紐解くように、春から秋までの半年余りの間旅を続け、取り戻されたものと、未だ取り戻されていないものとを知り、拭い切れない不安を抱えながらも、絶えることなく未来へつながれていく、幾つもの営みに出会いました。津波を生き延びた「商工会館の藤」、四倉諏訪神社の「かつおのぼり」と「例大祭」、再建された「忠魂碑」、地元産の魚介の販売に力を入れている「大川魚店」さん、四倉の夏を告げる「海開き」、四倉の夏の風物詩「四倉ねぶた」「花火大会」、四倉の砂浜に生きる絶滅危惧種の低木「ハマゴウ」、看板犬のチャコちゃんがいる「押田水産」さん、例祭で葉生姜が授与される「船渡八幡神社」、そして「いわき凧揚げ大会」。旅の途中で奇跡的に巡りあえた海から昇る美しい朝日。ひとつひとつ思い返してみると、どれも忘れられない思い出ばかりです。素晴らしい旅をくださった四倉のひとたちに、感謝の気持ちを込めて、街の復興を心より祈念し、この作品を捧げます。


第2作『空を見あげる街、薄磯』

(PCの方は再生ボタン、携帯の方は作品タイトルをクリック)

いわき市の塩屋埼から海に面して富神崎まで続く「薄磯」は、正面に燦々と輝く太平洋が広がり、右手には小高い塩屋埼に建つ塩屋埼灯台が、海沿いの街並みの背後にはこじんまりとした山がある街です。2013年冬にここを訪れた時、海沿いの街並みは建物のほとんどが基礎だけになった姿のまま、まるで時が止まったかのようでした。しんとした街から眺める海は美しく、見あげる空は透きとおるように清らかで、空が綺麗な街だと思いました。この街の人々は、どんな気持ちで空を見あげているのだろう。それを心に留めながら旅を続け、出会った三つの物語を本作に収めました。大津波に押し流された街の跡や防潮堤に絵を描く「ガレキに花を咲かせましょう」プロジェクト、人々を大津波から救った山の上の小さな神社「古峯農商神社」、震災で被災し2年11ヶ月間休止されていた塩屋埼灯台の参観再開を祝う「塩屋埼灯台復旧完成記念式典」、それぞれの場所から見あげた空は、人々の哀しみと祈りとが溶けあって、澄んだ光に満ち溢れていました。その光が、この作品を見てくださる方の心にも届きますようにと、そして、復興に向けて歩みを進めるこの街の未来が幸多いものでありますようにと、心から願います。


第1作『灯台が照らす街、豊間』

(PCの方は再生ボタン、携帯の方は作品タイトルをクリック)

紺碧の波が打ち寄せるベージュの砂浜から真っ白な灯台、いわき市のシンボルとしてしばしば描かれる塩野埼灯台が見える場所、塩屋埼灯台の南に位置する「豊間」を初めて訪れた秋、サーファーの方が何人もいらして、波乗りを楽しんでいました。東北というと肌寒い秋のイメージがあった私にはその風景がとても新鮮で、いわき市が東北の湘南と称される理由がわかった気がしました。ゆったりと流れる時間が心地よく、海と浜辺と人々をいつまでも眺めていたい気持ちでした。東日本大震災から2年以上が経ってなお、そこかしこに残る震災の爪痕は痛々しいものでしたが、震災を乗り越えたもの、乗り越えようとしているものにも出会うことができました。中でも、うつくしまの音30景に選ばれた貴重な「鳴き砂」との出会いは感動的でした。本作にはこのほか、「二見ヶ浦の岩塔」「あんば様の町図絵」「雲雀乃苑」、豊間海岸の薄暮の風景を収めました。素晴らしい出会いをくれたこの街に、心から感謝しています。


【ワンコの福島応援旅ムービーについて】
東日本大震災の発生から、2014年1月で2年10ヶ月が経ちました。震災の記憶の風化が危惧される一方、震災による大津波や地震の揺れで被害を受けた地域の中には、これだけの年月が経ちながら未だに復旧のめどが立たない場所があります。震災で発生した原発事故の復旧作業も、汚染水の問題が頻繁に報道され、順調に進んでいるようには思えません。しかし東京では、東日本大震災は過去の出来事になってきていて、震災直後にあれほど真剣に取り組んだ節電に対する意識も低下しています。そうした温度差が、今なお深刻な状況に置かれている復興途上の地域を孤立させてしまうことがないように、その場所へ実際に足を運んで、自分の目で直に見てみるということが、これからはいっそう大切になってくると思います。ひとそれぞれ様々な立ち位置、アプローチがあるかと思いますが、私たちは「観光(旅)」という関わり方で福島の応援を続けたいと考えています。旅というアプローチは、レジャー、文化、産業など様々な視点を与えてくれ、沢山の気づきをもたらしてくれます。与えていただいた気づきを大切にしながら、作品作りを続けてまいりたいと思います。

【「いわき市〜豊間・薄磯・四倉を訪ねて」について】
いわき市は福島県の海に面した部分の三分の一近くを占める大きな市です。スパリゾートハワイアンズがあることで知られ、常磐線が走る街の中心部には東京と変わらない都会の街並みがあり、郊外に行くと豊かな里山の風景に出会うことができます。そして海沿いには、工業地帯と商業・漁業の港、広々としたいくつもの砂浜があります。いわきの海は、街と産業がよく発達しているにも関わらず、驚くほどに青く、澄んでいて、わが町東京が遠い昔に失ってしまったものを、今でも持ち続けているのだということに、胸を打たれます。この三部作は、いわきに数多くある浜辺の中から三ヶ所を選んで愛犬の黒パグナイトと旅し、それぞれ違った視点で作ってみた作品です。浜通りの町・いわきの旅を、一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

映画「ワンコの福島応援旅ムービー2012-2013〜うつくしま、福島の四季」はこちらをご覧下さい。

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ニックネーム 鈴っぴ&スージー広野 at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 福島応援旅・東日本大震災復興応援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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